「海洋深層水」という言葉は、商品パッケージや広告で目にしたことがあっても、普通の水と何が違うのかまで整理できている方は少ないかもしれません。海水なのに飲める仕組みや、何を基準に選べばいいのかも、言葉のイメージだけでは判断しづらいテーマです。
海洋深層水とは、一般に水深200m以深にある海水のことです。表層の海水とは異なる清浄性や低温安定性などの特性を持ち、市販されている飲用商品は脱塩処理やろ過除菌を経て、食品衛生法に基づく清涼飲料水の成分規格に適合させたものが流通しています。
この記事では、海洋深層水の定義から、含まれるミネラル、期待される働き、飲料として選ぶときの5つのポイント、デメリットや注意点、よくある質問までを順に整理します。関連トピックの入口として、各テーマの詳しい解説記事への入口も用意しているので、気になる項目から読み進めてみてください。
海洋深層水とは|水深200m以深の海水のこと
海洋深層水を理解するうえで、まず押さえておきたいのが「どこからが海洋深層水なのか」という定義と、表層の海水とどう違うのかという点です。ここを整理しておくと、後の特徴や選び方の話も読みやすくなります。
海洋深層水の定義(水深200m以深)
海洋深層水とは、一般に水深200m以深にある海水を指す言葉です。産業利用の文脈では分布や出自を問わず深度200m以深の海水をひとくくりに定義しており、地球上の海水の約95%がこの定義に当てはまるとされています。
水深200mを超えると太陽光のほとんどが海水に吸収されるため、植物プランクトンによる光合成がほぼ行われなくなります。1,000mを超えると暗黒の世界と言われており、表層とは大きく異なる環境です。陸水や大気の影響も受けにくく、水温や水質が安定して見えやすい層となります。
高知県海洋深層水研究所の資料でも、深層水は清浄性・低温安定性・富栄養性・熟成性という4つの特性を持つ点が表層水との違いとして説明されています。
海洋深層水と表層海水の違い(4つの特性)
海洋深層水の特徴は、表層海水と比較するとよりはっきり見えてきます。一般に「清浄性」「低温安定性」「富栄養性」「熟成性」の4つの特性が挙げられます。
- 清浄性:陸水や大気からの影響を受けにくく、雑菌や有機物が表層水より少ない
- 低温安定性:太陽光が届かないため、年間を通して水温が低く安定している
- 富栄養性:光合成が起こらないため、窒素・リン・ケイ素などの無機栄養塩が蓄積されやすい
- 熟成性:海水が深層を循環する過程で、長い時間をかけて性質が安定する
ただし、地域や採水深度によって成分の傾向は異なるため、実際に飲料として見るときは言葉の印象だけでなく、個別の数値や検査情報まで確認することが大切です。
海洋深層水と表層海水の比較表
4つの特性を表で整理すると、表層海水との違いがより把握しやすくなります。
| 項目 | 海洋深層水で見られやすい傾向 | 表層海水で見られやすい傾向 |
| 水温 | 低く、年間を通して変動が小さい | 気温や日射の影響を受けて変動しやすい |
| 水質の安定性 | 表層より変動が小さく安定している | 天候や沿岸条件で変動しやすい |
| 清浄性 | 陸水・大気からの影響を受けにくい | 陸水や生物活動の影響を受けやすい |
| 栄養塩類 | 蓄積しやすい | 表層では消費されやすい |
| 熟成性 | 長い年月をかけて性質が安定する | 短期間で変化しやすい |
飲用として販売される海洋深層水とは|海水との違い
海洋深層水という言葉は海水を指しますが、市販されている飲料品はそのままの海水ではありません。飲用向けの海洋深層水がどのように整えられているのかを押さえておくと、商品選びの判断軸が変わってきます。
海洋深層水と「飲用海洋深層水」は同じではない
海洋深層水は、もともと海の深い場所にある海水です。塩分を含んでいるため、そのままの状態では飲用に適しません。市販されている飲用の海洋深層水は、脱塩やろ過除菌などの処理を経て、食品衛生法に基づく清涼飲料水の成分規格に適合させた商品として流通しています。
つまり「海洋深層水を使っている」と書かれていても、商品としては飲みやすさや成分の見せ方が異なります。「海洋深層水かどうか」だけで判断せず、商品ごとの表示や品質管理の情報まで確認することが大切です。
「あなたのからだに近い水」も食品衛生法に基づく清涼飲料水の成分規格に適合しており、外部検査によって混濁なし・沈殿物なし・大腸菌群陰性という結果が確認されています。
海水なのに飲める理由|脱塩処理の仕組み
海洋深層水を飲料として加工するときに重要なのが、塩分を取り除く脱塩処理です。多くの商品では逆浸透膜(RO膜)などのフィルター技術を使って塩分を除去し、飲み口がまろやかになるように調整しています。
脱塩後はろ過除菌や品質検査の工程を経て、最終的に食品衛生法に基づく清涼飲料水の規格に適合する飲料として仕上げられます。原料に海水を使うものの、市販される段階ではしょっぱさを感じない飲み口になっているのはこのためです。
ナトリウムや食塩相当量がどのくらいなのか、安全性をどう考えるべきかなど、塩分まわりをさらに詳しく知りたい方は関連記事もあわせてご覧ください。
▶ 関連記事:海洋深層水の塩分について詳しく見る
海洋深層水に含まれるミネラル
海洋深層水が注目されやすい理由のひとつが、含まれるミネラルです。ここでは4大ミネラルの概要と、海洋深層水という原料そのものに着目した話を整理します。具体的な成分の働きや体液との類似性などの深い話は、ミネラル特集の記事で扱っています。
海洋深層水の主なミネラル成分(4大ミネラル)
海洋深層水に含まれる代表的なミネラルは、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムの4種類です。これらは「4大ミネラル」と呼ばれることもあり、毎日の食事や飲み物から補給する必要がある成分とされています。
それぞれが体内で果たす役割は異なりますが、いずれも食事や飲み物から取り入れる必要があるため、毎日飲む水のミネラルバランスは、コンディションを整える観点でも見ておきたいポイントになります。
海洋深層水は80種類以上のミネラルが含まれるとされる
海洋深層水という原料には、4大ミネラル以外にも非常に多くの元素・ミネラルが存在することが科学的に確認されています。本文中では「海洋深層水には80種類以上のミネラル」と表現されることがあり、ヒトの体液とミネラルバランスが近いとされる点も注目されています。
「あなたのからだに近い水」は、こうした80種類以上のミネラルを含むとされる海洋深層水を、伊豆赤沢沖の水深800mから取水して使用しています。
※海洋深層水には80種類以上の元素・ミネラルが含まれることが科学的に確認されており、弊社はその海洋深層水を使用しています。
▶ 関連記事:海洋深層水のミネラルを詳しく見る
海洋深層水に期待される働き
海洋深層水は、健康や美容の文脈で語られることが多い水です。ただし飲料水なので、薬のような効能を断定することはできません。ここでは「一般に期待される働き」として、無理のない範囲で整理します。
ミネラル補給という観点
海洋深層水を飲料として捉えると、まず注目されやすいのが「ミネラルを含む水分補給の選択肢のひとつ」という観点です。日常の食事だけでは取り入れにくいミネラルを、毎日飲む水から無理なく取り入れたいというニーズに沿った位置づけです。
健康維持やコンディションを整えるための毎日の習慣として、自分のライフスタイルに合った水を選ぶことが大切になります。
なお、海洋深層水は薬品ではないため、何らかの症状の改善や予防を目的とする場合は、専門家への相談を優先してください。
海洋深層水が研究されている分野
海洋深層水は、海洋深層水利用学会などで継続的に研究されており、医療・健康増進、水産、化粧品、食品など幅広い分野での活用が報告されています。J-STAGEに掲載された日本語の論文でも、海洋深層水の長期飲用に関する研究などが公開されています。
ただし、研究分野は多岐にわたるため、個別の効果について詳しく知りたい方は、関連の解説記事を参考にしながら情報を整理することをおすすめします。
出典:海洋深層水利用学会
▶ 関連記事:海洋深層水の効果について詳しく見る
海洋深層水を飲料として選ぶときの5つのポイント
海洋深層水という言葉が同じでも、商品によって採水地・採水深度・硬度・成分・品質管理の情報は大きく異なります。毎日続けて飲むものだからこそ、選ぶときに見るべき軸を持っておくと、納得感のある選択につながります。
①採水地と採水深度を確認する
まず見たいのが、どこで、どの深さから取水しているかです。海洋深層水という言葉は共通でも、採水地や採水深度が違えば、商品の背景や特徴も変わってきます。
一般的な海洋深層水商品は水深200〜300m前後で採水されているものが多い中、「あなたのからだに近い水」は伊豆赤沢沖5km・水深800mで取水しています。これは陸上設置型の取水施設としては国内で最深クラスの深度です(海洋深層水利用学会HP調べ、2025年3月現在)。
情報が公開されているかどうかも、商品を見比べるときの大切な手がかりになります。
②硬度(軟水/硬水)を確認する
毎日飲む水として見るときは、硬度も大切な比較ポイントです。WHO(世界保健機関)の基準では、硬度60mg/L未満が軟水、60〜120mg/Lが中硬水、120mg/L以上が硬水と分類されています。
海洋深層水は商品によって硬度の幅が大きく、軟水寄りのものから硬度1,000近い超硬水まで存在します。飲みやすさは硬度に大きく影響されるため、毎日続けやすいかどうかという観点でも確認しておきたい項目です。
「あなたのからだに近い水」の硬度は40mg/Lで、日本人に馴染みのある軟水の範囲に入ります。
③成分表示(100mlあたり)を確認する
成分表示は、海洋深層水を飲料として見るときに外せない確認項目です。特定の成分だけを強く見るのではなく、どのようなバランスで含まれているかを確認すると、イメージ先行の選び方を避けやすくなります。
また、表記単位の確認も意外と大切です。500mlサイズが流通の中心になっているため、100mlあたりで表記された成分表が、ほかの商品との比較がしやすい形式になります。
| 項目 | 100mlあたり | 見方のポイント |
| カルシウム | 0.25mg | 単独ではなく全体のバランスで見る |
| マグネシウム | 0.78mg | 硬度や飲み口との関係もあわせて見る |
| カリウム | 0.29mg | ほかの成分表示と並べて確認する |
| ナトリウム | 6.70mg | 食塩相当量とあわせて見ておく |
| 食塩相当量 | 0.02g | 塩分が気になる場合の参考になる |
数値そのものの大小だけでなく、表示が整っていること自体が比較しやすさにつながります。
④品質管理・検査情報を確認する
安全性や管理体制も、飲み水としては必ず見ておきたいポイントです。どれだけ由来や成分が魅力的でも、管理情報が見えにくい商品は比較しにくくなります。
確認したい指標としては、放射性物質検査やPFAS(有機フッ素化合物)検査の有無、FSSC22000やISO22000といった食品安全マネジメントシステム認証の取得状況などが挙げられます。日常的に飲むものだからこそ、検査結果や認証情報が公開されているかをチェックしておくと安心です。
「あなたのからだに近い水」は、原水のPFAS外部検査と放射能検査を実施しており、ISO22000:2018とFSSC22000 Ver.6の認証を取得・維持しています。
⑤続けやすさ(容量・価格・購入方法)を確認する
最後に見たいのは、自分にとって続けやすいかどうかです。毎日飲む水は、成分や管理体制が確認できても、生活の中で無理なく取り入れられなければ続きません。
商品によって容量や価格帯が異なるため、自分の飲むペースに合わせた容量を選べるか、まとめ買いや定期購入がしやすいかなど、入手のしやすさも日常的に続けるうえでは重要な判断材料になります。
海洋深層水のデメリット・注意点
海洋深層水について理解を深めるうえで、メリットだけでなくデメリットや注意点にも目を向けておくと、より納得感のある選択ができます。「危険」と検索される背景や、妊娠中の方の取り入れ方など、押さえておきたいポイントを順に整理します。
デメリットとして挙げられる3つの点
海洋深層水について、一般的にデメリットとして挙げられやすいのは次の3点です。
- 一般のミネラルウォーターと比べると価格が高めの傾向がある(取水・加工に手間がかかるため)
- 取扱店舗が限られている場合があり、入手のしやすさは商品によって差がある
- 硬度や飲み口の違いで、体質や好みによっては合わないと感じる場合がある
いずれも事実として知っておきたい観点であり、商品選びの段階で価格・購入方法・硬度を確認しておくと、後から「思っていたのと違う」となりにくくなります。
▶ 関連記事:海洋深層水のデメリットを詳しく見る
海洋深層水は危険?安全性の考え方
「海洋深層水 危険」という検索ワードが見られるのは、海水であることや、深海資源への漠然とした不安が背景にあると考えられます。
ただし、市販されている飲用の海洋深層水は、食品衛生法に基づく清涼飲料水の成分規格に適合した商品として流通しており、安全基準としては通常のミネラルウォーターやペットボトル飲料と同じ枠組みで管理されています。
そのうえで、より納得して選ぶためには、PFASや放射性物質などの外部検査結果が公開されているか、食品安全マネジメントシステム認証を取得しているかといった点を確認するのがおすすめです。
「あなたのからだに近い水」は、原水のPFAS外部検査と放射能検査を実施しております。
妊婦・授乳中の方・小さなお子様の場合
妊娠中の方、授乳中の方、小さなお子様の水分補給に海洋深層水を取り入れたいと考える方も少なくありません。一般的には、飲料用に処理された軟水であれば、通常の飲料水と同様に取り入れられるとされています。
ただし、体調や個別の事情は人それぞれです。妊娠中・授乳中の方や、乳幼児の飲み物として日常的に取り入れたい場合は、念のためかかりつけの医師や専門家に相談したうえで取り入れることをおすすめします。
▶ 関連記事:妊婦の方の海洋深層水との付き合い方を見る
海洋深層水は他の水とどう違う?
海洋深層水を理解するときは、単独で見るよりも、ほかの水と比べると違いが見えやすくなります。ここでは比較されやすい一般のミネラルウォーター、シリカ水、温泉水との違いを整理します。
一般的なミネラルウォーター(山採水)との違い
一般的なミネラルウォーターは、地下水や鉱水などを原水とするものが中心です。採水場所や地層の違いによって成分は変わりますが、海由来ではない水であることが多く、海洋深層水とは出発点が異なります。
海洋深層水を使った飲料は、海の深い場所に由来する水を原水としている点が特徴です。マグネシウムやカルシウムなどのミネラルの含まれ方も傾向が異なるため、毎日飲む水として比較するときは、原水の違いと成分傾向の両方を見ておくと納得感が高まります。
シリカ水との違い
シリカ水は、シリカ(ケイ素)の含有量に注目されやすい水です。特定の成分を基準に選びやすい一方で、全体のバランスを見落としやすい面もあります。
海洋深層水は、シリカ水のように一つの成分だけで語られるというより、採水深度、清浄性、ミネラルバランス、品質管理など複数の軸で見られやすい水です。飲みやすさや管理体制まで含めて比較したい方に向いている水といえます。
温泉水との違い
温泉水は、温泉由来の成分や採水地の個性に注目されやすい水です。泉質や採水地のイメージが選ばれる理由になることも多く、飲料としては独自の個性が前に出やすい傾向があります。
これに対して海洋深層水は、温泉水のような泉質の個性よりも、深い海に由来する安定性や清浄性、採水深度、成分表示などが比較の軸になりやすい水です。
海洋深層水に関するよくある質問(FAQ)
ここでは、海洋深層水に関してよく寄せられる質問をまとめました。気になる項目から読み進めてください。
Q1. 海洋深層水は毎日飲んでも大丈夫ですか?
A. 食品衛生法に基づく清涼飲料水の成分規格に適合した市販品であれば、通常の飲料水と同様に日常的に飲むことができるとされています。ただし水分の摂りすぎは体に負担になる場合があるため、1日に必要な水分量の範囲内で取り入れることが大切です。
Q2. 海洋深層水と普通のミネラルウォーターの違いは何ですか?
A. 大きな違いは原水です。海洋深層水は水深200m以深の海水を脱塩処理した飲料水で、ミネラルウォーターは主に地下水や鉱水を原水としています。採水地・含まれる成分の傾向・硬度などが商品ごとに異なります。
Q3. 海洋深層水は妊婦や小さなお子様が飲んでも問題ありませんか?
A. 飲料用に処理された市販の海洋深層水(軟水)であれば、一般的な飲料水と同様に取り入れられるとされています。ただし体調や個別の事情があるため、心配な場合はかかりつけの医師に相談したうえで取り入れることをおすすめします。
Q4. 海洋深層水はなぜ価格が高めなのですか?
A. 深海から取水する設備、脱塩・ろ過除菌処理、品質検査など、製造工程に手間とコストがかかるためです。また、採水できる施設が限定されていることも要因の一つです。
Q5. 海洋深層水の賞味期限はどのくらいですか?
A. 商品によって異なりますが、未開封の状態で製造日から1〜2年程度のものが一般的です。「あなたのからだに近い水」は、未開封の状態で製造日から2年間が賞味期限となっています。
まとめ|海洋深層水を選ぶときは「定義」だけでなく「選び方の軸」を持つ
海洋深層水とは、一般に水深200m以深にある海水を指し、清浄性・低温安定性・富栄養性・熟成性という4つの特性が知られています。市販されている飲用の海洋深層水は、脱塩やろ過除菌などの処理を経て、食品衛生法に基づく清涼飲料水の規格に適合した商品として流通しています。
ただし、海洋深層水という言葉が同じでも、商品ごとに採水地・採水深度・硬度・成分・品質管理の中身は異なります。飲料として選ぶときは、①採水地と採水深度、②硬度、③成分表示、④品質管理・検査情報、⑤続けやすさという5つの軸で比較すると、納得感のある選び方ができます。
「あなたのからだに近い水」は、伊豆赤沢沖5km・水深800mから取水した海洋深層水を使用し、硬度40mg/Lの軟水として仕上げています。FSSC22000認証の取得など、品質管理の情報も公開していますので、気になる方は商品ページで詳しい情報を確認してみてください。
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