海洋深層水は妊婦が飲んでも大丈夫?妊娠中・授乳中の水の選び方と注意点

妊娠中や授乳中、あるいは赤ちゃんのミルク作りの場面で、「海洋深層水を飲んでも大丈夫だろうか」と気になっている方は少なくありません。海洋深層水は栄養面で語られることが多い水ですが、デリケートな時期だからこそ、安全性や水の選び方を冷静に整理しておきたいテーマです。

結論からお伝えすると、市販の海洋深層水は脱塩処理を経て食品衛生法に基づく清涼飲料水の規格に適合した飲料水として流通しており、硬度の低い軟水タイプであれば、妊娠中・授乳中の水分補給として一般的な飲料水と同じように取り入れられるとされています。ただし、体調や個別の事情がある場合は、かかりつけの医師に相談したうえで取り入れることをおすすめします。

この記事では、妊娠中・授乳中の水分補給に海洋深層水を取り入れたいと考える方に向けて、選び方の基準、赤ちゃんのミルク作りに使う場合の注意点、よくある質問までを順に整理します。

【結論】硬度の低い軟水タイプであれば、妊娠中・授乳中でも取り入れられるとされている

海洋深層水は、もともとは水深200m以深の海水です。市販されている飲用商品は、脱塩処理や濾過除菌などの工程を経て、食品衛生法に基づく清涼飲料水の成分規格に適合した飲料水として販売されています。安全基準としては、通常のミネラルウォーターやペットボトル飲料と同じ枠組みで管理されています。

そのうえで、妊娠中・授乳中の水分補給として取り入れる場合に確認したい大切なポイントは「硬度」です。硬度の高い水はミネラルの含有量が多く、消化器系に負担がかかる場合があります。一般的には、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改訂版)でもミルクの調乳に「軟水であることが望ましい」とされており、WHO(世界保健機関)の基準では硬度60mg/L以下の水が軟水に分類されています。

そのため、海洋深層水を妊娠中・授乳中に取り入れたいときは、硬度60mg/L以下の軟水タイプを選ぶことがひとつの目安になります。

ただし、妊娠中・授乳中は体調や個別の事情に個人差があります。「妊婦さんでも絶対に安心です」と断言できる水はありません。気になる症状や持病がある場合は、自己判断せず、かかりつけの産婦人科医や助産師に相談したうえで取り入れることをおすすめします。

妊娠中に水分補給が大切な理由

そもそも、妊娠中は通常時よりも水分が必要になります。海洋深層水を取り入れるかどうかを考える前に、なぜ妊娠中の水分補給が大切なのかを整理しておきます。

妊娠期は体内の水分需要が増える

妊娠中は、母体の血液量が増え、羊水を維持するためにも水分が必要になります。また、つわりによって嘔吐が続く時期は、知らず知らずのうちに水分が不足しがちになることもあります。

厚生労働省の「妊産婦のための食生活指針」でも、水分を含めた食生活全体のバランスを整えることの大切さが説明されています。脱水状態は母体にとって望ましくない状態であるため、こまめな水分補給は妊娠期間を通して意識したい習慣です。

出典:厚生労働省「妊産婦のための食生活指針」

つわり時期の水分補給のコツ

つわりの時期に水が飲みにくいと感じる方は少なくありません。冷たい水で胃が刺激される場合や、においや味に敏感になって普段の水が受け付けないことも、よく聞かれる声です。

そんな時期は、無理に一度に飲もうとせず、常温やぬるま湯の軟水を、少量ずつこまめに摂る方法が取り入れやすい工夫です。クセの少ない軟水であれば味やにおいの違和感が小さく、飲み続けやすい場合もあります。食事から摂る水分(スープ、汁物、果物など)も組み合わせて、無理のないペースで水分を補うことが大切です。

妊娠中・授乳中の水選びで確認すべき3つのポイント

海洋深層水に限らず、妊娠中・授乳中に毎日飲む水を選ぶときは、以下の3つのポイントを確認しておくと判断軸が明確になります。

①硬度|軟水(硬度60mg/L以下)を選ぶ

毎日飲む水として最も大切な指標が硬度です。WHOの基準では、硬度60mg/L以下が軟水、60〜120mg/Lが中硬水、120mg/L以上が硬水と分類されています。

硬度が高い水はカルシウム・マグネシウムを多く含むため、消化器系に負担がかかる場合があります。妊娠中はホルモンバランスの影響で便通の変化を感じやすい時期でもあるため、ミネラル含有量が少ない軟水のほうが日常的に取り入れやすいとされています。

日本の水道水は地域差はあるものの軟水であることが多く、市販されている海洋深層水のなかにも硬度40mg/L前後の軟水商品があります。「あなたのからだに近い水」は硬度40mg/Lで、軟水の範囲に入る飲み口です。

②成分表示|100mlあたりの数値とpHを確認する

硬度に加えて確認したいのが、ラベルに記載されている成分表示です。具体的な確認軸は次の2点です。

ひとつは、表記単位が「100mlあたり」になっているかです。500mlサイズが流通の中心になっているため、100mlあたり表記の成分値は、ほかの商品との比較がしやすい形式になります。表示が整っていること自体が、商品を選ぶうえでの安心材料になります。

もうひとつは、食塩相当量の値です。妊娠中は塩分のとりすぎが気になる方もいらっしゃいます。海洋深層水はもともと海水を原料としているため、ナトリウムが含まれていますが、市販される飲用商品は脱塩処理を経て食塩相当量を抑えた形で仕上げられています。「100mlあたりの食塩相当量」が記載されていれば、1日の摂取量と照らし合わせて判断しやすくなります。

また、pH(水素イオン濃度)は、日本の水道水基準でも中性付近(pH5.8〜8.6)に管理されており、市販の飲用水も基本的にこの範囲に収まっています。極端な値でなければ、毎日飲む水として違和感なく取り入れられます。

③品質管理|安全性に関する認証や検査情報を確認する

毎日飲むものだからこそ、品質管理の体制が公開されているかも見ておきたいポイントです。確認したい指標としては、放射性物質検査やPFAS(有機フッ素化合物)検査の有無、FSSC22000やISO22000といった食品安全マネジメントシステム認証の取得状況などが挙げられます。

認証を取得している工場で製造された飲料水は、原料の管理から製造工程、出荷後の追跡までを含めた安全管理が行われていることが第三者により確認されている、というひとつの目安になります。検査結果が公式サイトで公開されているかどうかも、商品を比較するうえでの手がかりになります。

「あなたのからだに近い水」は、原水のPFAS外部検査と放射能検査を実施しており、ISO22000:2018とFSSC22000 Ver.6の認証を取得・維持しています。

赤ちゃんのミルク作りに海洋深層水は使える?

妊娠中の方や、出産後にミルクで育てる予定のご家庭からよく寄せられるのが、「赤ちゃんのミルク作りに海洋深層水を使ってもいいのか」という疑問です。ここではミルク作りに使う水の考え方を整理します。

ミルク作りに使う水は『軟水』が基本

厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」(2019年改訂版)では、調乳に使う水は軟水であることが望ましいとされています。これは、乳児は腎臓をはじめとした臓器が未成熟で、大人と同じようにミネラルを処理する能力が十分ではないためです。硬度の高い水を使うと、カルシウムやマグネシウムの過剰摂取につながり、消化器系に負担がかかる場合があります。

海洋深層水であっても、硬度60mg/L以下の軟水タイプであれば、ミルク作りに使える条件のひとつをクリアしていることになります。一方で、中硬水・硬水タイプの海洋深層水は、赤ちゃんのミルク作りには向きません。

また、日本の水道水も多くの地域で軟水に分類されており、ミルク作りに使える水のひとつです。

「あなたのからだに近い水」は硬度40mg/Lの軟水ですので、ミルク作りに使いやすい硬度帯のひとつといえます。

出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」

硬度以外で確認したいポイント(煮沸・調乳温度)

硬度の条件を満たしている水であっても、ミルク作りに使うときは「煮沸」と「調乳温度」という2つの基本ルールを守ることが大切です。

厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」では、粉ミルクを溶かす際には70℃以上のお湯を使うことが推奨されています。これは、粉ミルクに稀に含まれる可能性があるサカザキ菌などの細菌を殺菌するためです。

海洋深層水を使う場合も同様に、いったん沸騰させた後、70℃以上の温度に調整してから粉ミルクを溶かし、人肌(約36〜38℃)まで冷ましてから赤ちゃんに与える流れになります。市販の飲料水であっても、開封後の取り扱いや調乳時の加熱は省略しないことがポイントです。

ミルク作りに不安がある場合や、ご家庭の水で迷う場合は、かかりつけの小児科医や助産師に相談したうえで判断することをおすすめします。

出典:厚生労働省「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」

授乳中の水分補給|1日にどのくらい飲めばいい?

出産後、授乳期に入ると、お母さん自身も意識的な水分補給が大切になります。母乳の産生には水分が必要で、通常時よりも多めの水分摂取が推奨されています。

授乳中はこまめな水分補給を意識する

授乳中の具体的な水分摂取量は個人差がありますが、食事に含まれる水分も合わせて、1日あたり2L程度を目安にこまめに補給することがすすめられることが多い水準です。授乳のタイミングで喉が渇きやすくなる方も多いため、手元に飲み物を置いておく習慣をつけておくと取り入れやすくなります。

厚生労働省も「健康のため水を飲もう」推進運動を通じて、日常的にこまめに水分を摂ることの大切さを呼びかけています。授乳中は通常時よりも汗や母乳として水分が失われやすい時期です。一度にたくさん飲むのではなく、こまめに少量ずつ補うのがおすすめです。

出典:厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動

授乳中におすすめの飲み物の選び方

授乳中はカフェインを多く含む飲み物を控えめにすることが一般的にすすめられています。水やノンカフェインのお茶、白湯などは、授乳期の水分補給に取り入れやすい選択肢です。

海洋深層水(軟水)は、味にクセが少なく、こまめに飲む習慣をつけやすい飲料水のひとつです。常温で飲むと体への負担が少なく、寝起きや授乳前後のひと口など、生活のリズムに合わせて取り入れやすくなります。

海洋深層水と妊娠・授乳・赤ちゃんに関するよくある質問(FAQ)

ここでは、海洋深層水と妊娠・授乳・赤ちゃんに関してよく寄せられる質問をまとめました。気になる項目から読み進めてください。

Q1. 妊娠中に海洋深層水を飲んでも赤ちゃんに影響はありませんか?

A. 飲料用として販売されている海洋深層水は脱塩処理を経て食品衛生法に基づく清涼飲料水の規格に適合しており、軟水タイプであれば妊娠中の水分補給として一般的な飲料水と同じように取り入れられるとされています。ただし、硬度の高い水は消化器系に負担がかかる場合があるため、硬度60mg/L以下の軟水を選ぶことがひとつの目安です。気になる症状がある場合は、かかりつけの産婦人科医に相談したうえで取り入れることをおすすめします。

Q2. 赤ちゃんのミルク作りに海洋深層水を使えますか?

A. 硬度60mg/L以下の軟水タイプの海洋深層水であれば、ミルク作りに使える条件のひとつをクリアしていることになります。中硬水・硬水タイプは赤ちゃんのミルク作りには向きません。なお、ミルクを作る際は、市販の飲料水であっても、いったん沸騰させてから70℃以上の温度で粉ミルクを溶かし、人肌まで冷ましてから与える厚生労働省のガイドラインに従ってください。

Q3. 海洋深層水は授乳中の母親が飲んでも大丈夫ですか?

A. 硬度の低い軟水タイプの海洋深層水であれば、授乳中の水分補給として取り入れられるとされています。授乳中は通常時より多くの水分が必要になるため、味にクセが少ない軟水で水分補給を習慣化するのは取り入れやすい方法のひとつです。体調や個別の事情に不安がある場合は、かかりつけの医師にご相談ください。

Q4. 硬度が高い海洋深層水はなぜ赤ちゃんに向かないのですか?

A. 乳児は腎臓をはじめとした臓器が未成熟で、大人と同じようにミネラルを処理する能力が十分ではありません。硬度の高い水に含まれるカルシウムやマグネシウムが過剰になると、消化器系に負担をかけ、下痢や体調不良の原因になる場合があります。こうした背景から、厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」でもミルクの調乳には軟水が望ましいとされています。

まとめ|妊娠中・授乳中は「硬度」を基準に水を選び、迷ったら医師に相談

海洋深層水は、脱塩処理を経て食品衛生法に基づく清涼飲料水の規格に適合した商品であれば、軟水タイプを中心に妊娠中・授乳中の水分補給として取り入れられるとされています。選ぶときに最も大切な指標は硬度で、硬度60mg/L以下の軟水が、毎日飲む水としても、赤ちゃんのミルク作りに使う水としても、ひとつの目安になります。

成分表示や品質管理の認証情報も確認したうえで、自分の体調や生活リズムに合った水を選ぶことが、毎日の水分補給を続けやすくするポイントです。

「あなたのからだに近い水」は、伊豆赤沢沖5km・水深800mから取水した海洋深層水を脱塩処理し、硬度40mg/Lの軟水として仕上げた飲料水です。ISO22000:2018とFSSC22000 Ver.6の認証も取得・維持しています。気になる方は、商品ページから詳細をご確認ください。

なお、本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療上のアドバイスを行うものではありません。妊娠中・授乳中・乳幼児のミルク作りで気になる症状や持病がある場合は、必ずかかりつけの医師・助産師にご相談ください。

海洋深層水そのものについてもっと詳しく知りたい方は、「海洋深層水とは?水深200m以深の特徴・成分・選び方を解説」もあわせてご覧ください。

▶ 関連記事:海洋深層水とは?水深200m以深の特徴・成分・選び方を解説

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