「海洋深層水にはミネラルが豊富」とよく耳にしますが、具体的にどんな成分が、どのくらい含まれているのか——気になっている方も多いのではないでしょうか。また、商品で見かける「体液に近いミネラルバランス」「80種類以上のミネラル」といった表現が、実際にどのような意味を持つのかも、整理して理解しておきたいテーマです。
海洋深層水には、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムといった主要なミネラルに加えて、亜鉛・銅・セレン・マンガンなどの微量元素が含まれていることが知られており、その総数は60〜80種類以上ともいわれます。市販されている飲料用の海洋深層水は脱塩処理を経て商品化されるため、含まれるミネラルの量はラベルで確認できる成分表示に基づいて判断するのが基本です。
この記事では、海洋深層水に含まれる主要ミネラルの役割、「山の水」と「海の水」のミネラル構成の違い、「体液に近いミネラルバランス」という表現の科学的な意味と限界、シリカ水との違いまでを、厚生労働省の食事摂取基準や自治体の公式情報をもとに順を追って解説します。
なお、※海洋深層水には80種類以上の元素・ミネラルが含まれることが科学的に確認されており、弊社はその海洋深層水を使用しています。
海洋深層水に含まれるミネラル|なぜ豊富なのか
海洋深層水がミネラルとともに語られる背景には、深海という特殊な環境ならではの理由があります。まずは、なぜ海洋深層水にミネラルが多く含まれるのかというメカニズムから整理します。
60〜80種類以上のミネラルが確認されている
海洋深層水には、一般に60〜80種類以上のミネラルが含まれることが知られています。室戸市の公式情報など自治体の資料では「約60種類」と記載されることがあり、原料となる海洋深層水そのものに着目した文献では「80種類以上」と表現されることもあります。
主要なものは、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムといった4つのミネラルで、これらに加えて亜鉛・銅・セレン・マンガンなどの微量元素が含まれていることが報告されています。
※海洋深層水には80種類以上の元素・ミネラルが含まれることが科学的に確認されており、弊社はその海洋深層水を使用しています。
深層水にミネラルが多く残る理由
海洋深層水がミネラル類を多く含む水とされる背景には、深海という環境の特殊性があります。水深200m以深では太陽光がほとんど届かないため、表層水のように植物プランクトンが光合成を行うことができません。
表層水では光合成によって窒素・リン・ケイ素などの無機栄養塩がプランクトンに消費されますが、深層水ではこの消費がほとんど起こらないため、栄養塩類が消費されずに蓄積されていきます。海洋深層水利用学会の解説でも、こうした「富栄養性」が海洋深層水の特性のひとつとして説明されています。
また、海洋深層水は長い年月をかけて深海を循環する過程で性質が安定しており、こうした熟成性も、ミネラルや栄養塩類の組成が安定して保たれている要因のひとつです。
出典:海洋深層水利用学会
主要4ミネラルの役割と日本人の摂取状況
海洋深層水に含まれる主要なミネラルは、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムの4つです。それぞれの体内での働きと、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の推奨量を見ておくと、毎日の食生活のなかで何をどのくらい意識すべきかが整理しやすくなります。なお、いずれも食事や飲み物から取り入れる必要のあるミネラルです。
マグネシウム|海洋深層水で注目されるミネラルのひとつ
マグネシウムは、多くの酵素反応に関わるとされる必須ミネラルのひとつで、骨の形成や筋肉・神経の働きなど、体のさまざまな機能に関与すると説明されています。
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、成人男性で1日340mg前後、成人女性で1日270mg前後の摂取が推奨されていますが、「国民健康・栄養調査」では、実際の平均摂取量がこの推奨量を下回る傾向が継続的に報告されており、日常の食生活で意識的に補いたい栄養素のひとつとされています。
海洋深層水は山の水(地下水を原水とするミネラルウォーター)と比べて、マグネシウムの比率が高い傾向にあります。「あなたのからだに近い水」のマグネシウム含有量は、100mlあたり0.78mgです。
カルシウム|骨や歯を支える基本ミネラル
カルシウムは骨や歯の主成分として知られるミネラルで、筋肉の収縮や血液の凝固にも関わるとされています。食事摂取基準(2020年版)では、成人男性で1日750mg前後、成人女性で1日650mg前後の摂取が推奨されています。
ただし、水だけで1日の必要量をすべてまかなうのは現実的ではありません。「あなたのからだに近い水」のカルシウム含有量は、100mlあたり0.25mgです。日常の食事に組み合わせて、ミネラルバランスを整える手段のひとつとして取り入れるのが基本的な考え方になります。
カリウム・ナトリウム|体液のバランスに関わるミネラル
カリウムとナトリウムは、いずれも体液のバランスに関わるとされるミネラルです。カリウムは細胞内の主要なイオンで、ナトリウムの排出にも関わるとされています。ナトリウムは細胞外の主要なイオンで、体液量の調節に関わるとされています。両者のバランスが、体の浸透圧を保つうえで重要な役割を果たしているとされています。
「あなたのからだに近い水」では、カリウムが100mlあたり0.29mg、ナトリウムが100mlあたり6.70mg(食塩相当量0.02g)含まれています。
海洋深層水の特徴は、これら4つのミネラルが単独で突出するのではなく、バランスよく含まれる点にあります。特定の単一成分を訴求するシリカ水などとは、注目する軸が異なります。
「山の水」と「海の水」|ミネラル構成の根本的な違い
海洋深層水と一般的なミネラルウォーターは、何が違うのか。最も大きな違いは「水がどこから来ているか」です。原水の違いが、含まれるミネラルの構成傾向にも反映されています。
原水の違いがミネラル構成に表れる
一般的にミネラルウォーターとして流通している水の多くは、地下水や湧水を原水としており、いわば「山の水」です。雨水が地層を通る過程で、地中の岩石や鉱物からカルシウムやマグネシウムなどを取り込みます。日本の地下水は石灰岩などの地層を通ることが多く、カルシウムの比率が高い傾向にあります。
一方、海洋深層水は水深200m以深の海水を原水としており、「海の水」です。海水が長い年月をかけて深海を循環する中で、ミネラル類が蓄積された水であるため、含まれるミネラルの構成も山の水とは異なります。海水由来のミネラルバランスを反映して、海洋深層水はマグネシウムの比率が高い傾向にあります。
山の水と海の水の比較
両者のミネラル構成傾向を整理すると、次のようになります。
| 項目 | 一般的なミネラルウォーター(山の水) | 海洋深層水(海の水) |
| 原水 | 地下水・湧水 | 水深200m以深の海水 |
| 主なミネラルの傾向 | カルシウムの比率が高い | マグネシウムの比率が高い |
| 含まれるミネラルの種類 | 数種類〜十数種類が中心 | 60〜80種類以上 |
| 採水の特徴 | 地層・水源によって成分が大きく異なる | 深海由来のため成分が安定しやすい |
日本人の食生活ではマグネシウムが摂取目標量を下回りやすい傾向が継続的に報告されていることから、マグネシウムの比率が高い水という観点で海洋深層水が選ばれることもあります。「あなたのからだに近い水」では、100mlあたりナトリウム6.70mg/カルシウム0.25mg/マグネシウム0.78mg/カリウム0.29mgのミネラルバランスを実現しています。
※海洋深層水には80種類以上の元素・ミネラルが含まれることが科学的に確認されており、弊社はその海洋深層水を使用しています。
「体液に近いミネラルバランス」とはどういう意味か
海洋深層水について語られるとき、「体液に近いミネラルバランス」「血液に近い」「羊水と似ている」といった表現を目にすることがあります。これは科学的にどこまで正確な表現なのか、限界も含めて整理しておきます。
海水と体液は主要イオンの構成比に類似性がある
海水と人体の体液(血液・羊水など)には、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムといった主要イオンの構成比に類似性があることが、海洋科学・生物科学の分野で広く指摘されています。これは、生命が海で誕生したという進化の経緯と関連していると考えられています。
海洋深層水について「体液に近いミネラルバランス」「からだに近いミネラルバランス」といった表現が使われるのは、この構成比の類似性を踏まえたものです。
「構成比の類似」と「成分濃度の同一」は別物
ここで誤解を避けたいのが、「構成比の類似性」と「成分濃度の同一性」は別の話だという点です。
海水の塩分濃度はおおむね3.4%前後ですが、人体の体液はおおむね0.9%前後とされており、濃度そのものは大きく異なります。「ミネラルの構成比率が体液と類似している」というのは、各ミネラルが占める比率の話であって、「海洋深層水を飲めば体液と同じ成分の水を取り入れている」という意味ではありません。
また、市販されている飲用の海洋深層水は脱塩処理を経た飲料水のため、原水のミネラル組成そのままが商品に反映されているわけではない点にも注意が必要です。製品に含まれる実際のミネラル量は、ラベルの成分表示で確認するのが最も正確です。
「あなたのからだに近い水」が大切にしていること
「あなたのからだに近い水」というブランド名には、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムをバランスよく含む海洋深層水を使用し、毎日の暮らしに寄り添う飲料水でありたいという考えが込められています。
原料となる海洋深層水は、伊豆赤沢沖5km・水深800mから取水しており、約1,000年の歳月で形成された水であることが確認されています(加速器分析研究所調べ)。長い時間をかけて性質が安定した海洋深層水を使い、過度な期待ではなく、誠実な事実をベースに、毎日の水分補給の選択肢として選んでいただける飲料水を目指しています。
※海洋深層水には80種類以上の元素・ミネラルが含まれることが科学的に確認されており、弊社はその海洋深層水を使用しています。
シリカ水と海洋深層水のミネラルの違い
海洋深層水とよく比較される飲料水のひとつに、シリカ水があります。どちらも「ミネラル」を切り口に語られる水ですが、注目する成分が大きく異なります。
シリカ水は「単一成分」、海洋深層水は「総合バランス」
シリカ水は、シリカ(ケイ素)の含有量を特徴として販売されることが多い飲料水で、地下水や火山性の湧水を原水とする商品が中心です。「○○mg/Lのシリカを含む」といった形で、シリカ単一成分の量を訴求するのが特徴です。
一方、海洋深層水は、シリカを含む60〜80種類以上のミネラルを総合的に含むとされる水です。マグネシウム・カルシウム・カリウム・ナトリウムなど主要ミネラルのバランスに着目した訴求が中心になります。
「特定の単一成分に注目するか」「総合的なミネラルバランスを重視するか」が、選び方の分岐点になります。
シリカの有効性に関する公的見解
シリカ水の有効性については、国民生活センターも消費者向けに注意喚起を行っています。同センターは、シリカ水の健康面での具体的な有効性については必ずしも明らかではないとの見解を示しており、消費者には冷静な情報の取り方を呼びかけています。
ミネラルを切り口に水を選ぶときは、どの成分に注目するにせよ、断定的な健康効果の表現ではなく、成分表示や公的な情報源を確認する目線を持つことが大切です。
出典:国民生活センター
脱塩処理後のミネラル|「原水のミネラル」と「製品のミネラル」
海洋深層水の話を整理するうえで、もうひとつ押さえておきたいのが、「原水に含まれるミネラル」と「市販飲料に含まれるミネラル」は同じではないという点です。脱塩処理の工程によって、ミネラルの構成は変わります。
脱塩工程でミネラルも変化する
海洋深層水を飲料として商品化するには、塩分を取り除く脱塩処理が必要です。脱塩には主に逆浸透膜法(RO膜法)と電気透析法の2つがあります。
逆浸透膜法では、半透膜によって水分子だけを通すため、塩分と同時にミネラル分もほぼ除去されます。そのため、飲料として商品化する際には、脱塩水に海洋深層水由来のミネラルを再調整(ブレンド)する工程が含まれることが一般的です。
電気透析法は、塩分のイオンだけを選択的に除去する仕組みなので、ミネラルを残したまま脱塩することも可能です。商品ごとに採用されている脱塩方式が異なるため、含まれるミネラルの量は、必ず成分表示で確認することが大切です。
▶ 関連記事:海洋深層水の塩分について詳しく見る
成分表示の確認が一番確実
「海洋深層水」と書かれた商品でも、製造工程や脱塩方式によって、含まれるミネラルの量は商品ごとに異なります。「原水に80種類のミネラル」というのは原料に着目した話で、市販の飲料水に含まれる実際のミネラル量は、ラベルに記載された成分表示で確認するのが最も確実です。
確認する際は、表記単位が「100mlあたり」になっているか、ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムなどの主要ミネラルが揃って記載されているか、食塩相当量が明示されているか——といった項目を見ておくと、他の商品との比較もしやすくなります。
海洋深層水のミネラルに関するよくある質問(FAQ)
ここでは、海洋深層水のミネラルについて寄せられやすい質問をまとめました。気になる項目から読み進めてください。
Q1. 海洋深層水には何種類のミネラルが含まれていますか?
A. 海洋深層水には一般的に60〜80種類以上のミネラルが含まれているとされています。主要なものはナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムで、そのほかに亜鉛・銅・セレン・マンガンなどの微量元素も含まれています。ただし、飲料水として商品化する際には脱塩処理が行われるため、製品に含まれるミネラルの種類と量は成分表示で確認することをおすすめします。
Q2. 海洋深層水のミネラルは一般のミネラルウォーターとどう違いますか?
A. 一般的なミネラルウォーターは地下水や湧水を原水としており、カルシウムの比率が高い傾向があります。一方、海洋深層水は海水を原水としているため、マグネシウムの比率が高く、含まれるミネラルの種類も多い傾向があるとされています。日本人の食生活ではマグネシウムが摂取目標量を下回りやすい傾向が継続的に報告されており、マグネシウムを意識して取り入れたい場合の選択肢のひとつになります。
Q3. 「体液に近いミネラルバランス」は本当ですか?
A. 海水と人体の体液(血液・羊水など)は、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムなどの主要イオンの構成比に類似性があることが知られており、これは生命が海で誕生した進化と関連していると考えられています。ただし、海水の塩分濃度(おおむね3.4%)と体液の塩分濃度(おおむね0.9%)は異なります。「ミネラルの構成比率が類似している」という意味であって、成分濃度が同一という意味ではありません。
Q4. 水だけで1日に必要なミネラルを摂れますか?
A. 水だけで1日に必要なミネラルをすべて摂ることは現実的ではありません。たとえばマグネシウムの食事摂取基準は成人男性で1日340mg前後ですが、海洋深層水飲料の100mlあたりの含有量は数mg程度です。水はあくまでミネラル補給の補助的な手段のひとつであり、バランスの良い食事と組み合わせて取り入れるのが基本になります。
Q5. シリカ水と海洋深層水はどちらがいいですか?
A. 注目する成分が異なるため、一概にどちらがいいとは言えません。シリカ水はシリカ(ケイ素)という単一成分を訴求する水で、海洋深層水はナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムを含む総合的なミネラルバランスを特徴とする水です。なお、シリカ水の健康面での具体的な有効性については、国民生活センターも必ずしも明らかではないとの見解を示しています。
まとめ|海洋深層水のミネラルは「バランス」が特徴
海洋深層水には、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムをはじめとする主要ミネラルに加えて、亜鉛・銅・セレン・マンガンなどの微量元素を含む60〜80種類以上のミネラルが含まれることが知られています。山の水(地下水)と比べてマグネシウムの比率が高い傾向があり、日本人の食生活で目標量を下回りやすいとされるマグネシウムを意識したい方の選択肢のひとつになります。
「体液に近いミネラルバランス」という表現は、ミネラルの構成比率の類似性を示すものであり、成分濃度の同一を示すものではない点には注意が必要です。市販の海洋深層水飲料は脱塩処理を経た飲料水であるため、製品に含まれる実際のミネラル量は、ラベルの成分表示を確認するのが最も確実な確認方法です。
「あなたのからだに近い水」は、伊豆赤沢沖5km・水深800mから取水した海洋深層水を、ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・カリウムのバランスを保ちながら、硬度40mg/Lの軟水として仕上げた飲料水です。ISO22000:2018およびFSSC22000 Ver.6の認証を取得・維持しています。
※海洋深層水には80種類以上の元素・ミネラルが含まれることが科学的に確認されており、弊社はその海洋深層水を使用しています。
海洋深層水そのものについてもっと詳しく知りたい方は、「海洋深層水とは?水深200m以深の特徴・成分・選び方を解説」もあわせてご覧ください。
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