シリカ水を飲んではいけない人とは?注意が必要なケースと安全な飲み方を解説

「シリカ水を飲んではいけない人がいる」「腎臓に悪いと聞いた」——美容や健康のために試してみたいけれど、こうした情報を目にして不安になっていませんか。

結論からお伝えすると、現状の公的情報を踏まえる限り、シリカ水を「絶対に飲んではいけない」と定められた人はいません。ただし、特定の健康状態の方には、念のため注意が必要なケースがあります。

この記事では、シリカ水の安全性に関する不安を整理しつつ、注意が必要な5つのケース、誤解の背景、そして安心して選ぶための水の見分け方まで、公的機関の情報をもとに丁寧に解説します。

【結論】シリカ水を「絶対に飲んではいけない人」は定められていない

結論を先に整理しておきます。

シリカ(ケイ素)は、市販の飲料水・水道水・多くの食品にもごく普通に含まれている元素です。私たちは普段の食生活のなかで意識せずに摂取しています。食品衛生法のもとでは、ケイ素を含む二酸化ケイ素が食品添加物として指定されており、安全性評価のうえで使用が認められています。

また国民生活センターの調査でも、水溶性シリカそのものに副作用が報告されているという記述はありません。ですから「シリカ水=危険な水」と断じる根拠は、現時点ではないと言ってよいでしょう。

ただし、これは「誰がどれだけ飲んでも構わない」という意味ではありません。健康状態や体質によっては、シリカ水に限らずミネラルを多く含む飲料の摂取に注意したほうがよいケースがあります。

「飲んではいけない」のではなく、「気になる場合は医師に相談する」が最も正確な表現です。次の章で、具体的にどのようなケースで注意が必要かを順に見ていきます。

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シリカ水の摂取に注意が必要な5つのケース

ここからは、シリカ水を取り入れる前に一度立ち止まって考えてほしい、5つのケースを紹介します。いずれも「飲んではいけない」ではなく、「自己判断ではなく専門家に相談を」という位置づけです。

①腎機能が低下している方・透析中の方

最も慎重になりたいのが、腎臓に持病を抱えている方です。

腎臓は、体内のミネラルバランスを整え、不要になった成分を尿として排出する役割を担っています。腎機能が低下している場合、カリウムやリンなどのミネラルを十分に排出できず、体内に蓄積してしまう可能性があります。

透析を受けている方は、水分そのものやカリウム・リンなどのミネラル摂取量が、医師から具体的に指示されているケースがほとんどです。シリカ水に限らず、ミネラルを多く含む飲料は摂取量を慎重に管理する必要があります。

これに該当する方は、自己判断で日常の水を切り替えるのは避け、必ずかかりつけ医に相談してから判断するようにしましょう。

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②服薬中の方(薬との飲み合わせに注意)

意外と見落とされがちなのが、お薬を常用している方のケースです。

一般的に、ミネラルを多く含む飲み物は、一部の薬の吸収に影響を与えることが知られています。代表的な例として、次のようなお薬では注意が呼びかけられています。

  • 鉄剤:ミネラルとキレート結合し、薬の吸収率が低下する場合がある。
  • テトラサイクリン系・ニューキノロン系の抗生物質:カルシウム・マグネシウム等と結合し、薬の効果が弱まる可能性がある。
  • 骨粗しょう症治療薬(ビスホスホネート系)・甲状腺ホルモン剤:ミネラル類との同時服用が推奨されないケースがある。

これらは「シリカ水だから問題」ということではなく、ミネラル分の多い飲料水、牛乳、ミネラル系のサプリメントにも当てはまる、一般的な注意点です。

対応はシンプルです。お薬を飲むときは水道水や軟水を使い、シリカ水はお薬と時間をずらして(食間など)取り入れる。常用しているお薬がある方は、念のため担当医や薬剤師に「ミネラルを多く含む水を日常的に飲んでも問題ないか」を確認しておくと安心です。

③妊娠中・授乳中の方

水溶性のシリカそのものに、妊娠中・授乳中の方への危険性が報告されているわけではありません。ただ、この時期はホルモンバランスや代謝が大きく変化するため、普段以上に体調がデリケートになりやすい時期でもあります。

国民生活センターは、ケイ素について「妊娠中・授乳中の多量摂取に関しては、信頼できる十分な情報がないため避けたほうが良い」とする情報を紹介しています。これは「危険」という意味ではなく、「過剰に摂取する根拠がないので、無理に多く摂る必要はない」という趣旨です。

通常の食事や日常的な水分補給の範囲で、軟水のシリカ水を取り入れる分には、過度に心配する必要はないと考えられます。一方で、高濃度のシリカ濃縮液やサプリメントなど、通常の食生活を超える量を摂る商品については慎重に判断しましょう。気になる症状や体調変化がある場合は、かかりつけの産婦人科医に相談することをおすすめします。

④乳幼児・小さなお子さまがいるご家庭

乳幼児は、腎臓をはじめとする臓器がまだ十分に発達していません。ミネラルを多く含む水(硬水)は、消化吸収・排出のいずれにおいても負担が大きくなる可能性があります。

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」をもとに各種育児情報源で解説されているとおり、調乳には軟水を用いるのが基本です。一般的には、硬度60mg/L以下の軟水が推奨されています。

参考:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」

日本の水道水はほとんどの地域で軟水ですので、ミルク作りや離乳食には水道水(必要に応じて煮沸)でも十分対応できます。シリカ水を活用したい場合は、必ずラベルの硬度表示を確認し、軟水であることを確かめましょう。

硬度の高いシリカ水(中硬水・硬水)は、ミルク作りや乳幼児への直接の飲用には用いない方が無難です。

⑤過剰に飲みすぎる方(飲み過ぎのリスク)

水溶性シリカそのものについて、過剰摂取による副作用が明確に報告されているわけではありません。シリカについて、現時点で日本国内における推奨量や耐容上限量の基準は設定されていません。

ただし、水分の摂りすぎ、ミネラルの摂りすぎという観点では注意が必要です。

  • マグネシウム等を多く含む水を一度に大量に飲むと、お腹がゆるくなる原因になることがあります。
  • 冷たい水を一気に飲むこと自体が、胃腸への刺激になります。
  • 「健康のために」と過剰に飲むよりも、こまめに分けて適量を続けるほうが理にかなっています。

シリカ水の摂取量の目安としては、一般的に1日500ml〜1L程度を、一度にまとめて飲まずに分けて飲むのが現実的です。「効果を高めたいから倍量飲む」のような取り方は推奨されません。

▶ 関連記事:シリカ水を飲み続けるとどうなるか

なぜ「シリカ水は危険」と言われるのか?— 誤解の背景を整理

ここまで読んで、「飲んではいけない人がいる」と「シリカ水は危険」とでは、ニュアンスがかなり違うと感じていただけたのではないでしょうか。実際、多くの「シリカ水は危険」という情報には、誤解や混同が含まれています。代表的な3つの背景を整理しておきます。

背景①:結晶性シリカと水溶性シリカの混同

シリカ(二酸化ケイ素)には、大きく結晶性と非結晶性の形態があります。鉱物・砂・岩石として存在する結晶性シリカは、長期間にわたって粉じんを大量に吸い込むと、じん肺など呼吸器系への影響が知られています。

一方、シリカ水に含まれているのは、水に溶けた形(水溶性)のシリカです。鉱物として吸い込む場合と、水として飲む場合では、体への入り方も影響もまったく異なります。

「シリカ=危険」というイメージは、この別物のリスクが混同されて広まっているケースが少なくありません。

背景②:誇大広告に対する行政の措置命令

2022年6月、消費者庁はある事業者に対し、シリカやケイ素に関連して合理的な根拠なくさまざまな効果を広告したとして、景品表示法に基づく措置命令を行いました。これにより、「シリカ水=怪しい」という印象が一部で広がりました。

ただし、この措置命令は特定の広告表現に対する処分であり、シリカ(ケイ素)そのものや、シリカ水という商品カテゴリ全体の安全性を否定したものではありません。

参考:国民生活センター「シリカやケイ素を摂取できるとうたった飲料、健康食品等に関する調査」(2022年12月7日)

背景③:表示と実際の含有量にばらつきがあった商品の存在

国民生活センターの2022年12月の調査では、ペットボトル入り飲料水・濃縮液・生成器・健康食品の20銘柄を対象にケイ素の含有量を分析した結果、表示よりも大幅に低い銘柄や、含有量の根拠が明確でない銘柄が見つかったと報告されています。

つまり、問題があったのは「シリカ(ケイ素)そのもの」ではなく、「商品ごとの品質や広告のあり方」にばらつきがあったということです。逆に言えば、信頼できるメーカーが製造し、含有量や水質をきちんと開示している商品を選ぶことができれば、シリカ水を取り入れること自体に過剰な不安を持つ必要はないと言えます。

安全にシリカやミネラルを摂るための水の選び方

ここまでの整理を踏まえ、シリカ水を含む飲料水を「安心して」選ぶための具体的な視点を紹介します。キーワードは硬度・成分情報・製造体制の3点です。

硬度を「安全性のものさし」として確認する

水の硬度は、含まれるカルシウムとマグネシウムの量を示す指標です。日本では一般的に次の3区分で語られます。

区分 硬度の目安 特徴・適した用途
軟水 〜100mg/L 日本人の体質に馴染みやすい。乳幼児のミルク作り(〜60mg/L推奨)にも対応。お腹への負担も少ない
中硬水 100〜300mg/L ミネラルは豊富だが、人によって体質に合わない場合あり。乳幼児・腎機能に不安のある方は避ける
硬水 300mg/L以上 ミネラル含有量が多い分、お腹がゆるくなることも。乳幼児・腎機能低下者・服薬中の方は避けるのが無難

乳幼児がいるご家庭、腎機能や服薬中で気になる事情がある方、お腹が弱い方は、「軟水」を選んでおくと不要なリスクを避けやすくなります。

成分表示と公的認証を確認する

信頼できる水を選ぶうえで、ラベルや公式サイトで確認したい情報は3つです。

  • 成分表示の有無:硬度・pH値・主要ミネラル(カルシウム・マグネシウム・ナトリウム・カリウム等)の含有量が明示されているか。
  • 採水・製造工程の説明:採水地、ろ過・除菌方法など、どのように作られたかが説明されているか。
  • 品質マネジメント認証:FSSC22000、ISO22000、HACCPなど食品安全に関する第三者認証を取得しているか。

国民生活センターの調査でも、含有量の根拠が不明な商品があることが指摘されています。「数字が書かれているか」「どこで採れたか」「誰がどう作っているか」が見える商品を選ぶことが、リスクを避ける一番の近道です。

一例:硬度40mg/Lの軟水「あなたのからだに近い水」

具体的な選択肢のひとつとして、海洋深層水ブランド「あなたのからだに近い水」をご紹介します。安全性軸でチェックすべきポイントが、わかりやすく揃っている水です。

  • 硬度40mg/Lの軟水:上の表で言う「軟水」の中でも低めの硬度。乳幼児のミルク作りに推奨される60mg/L以下の基準を満たしています。
  • ミネラル成分を100mlあたりで明示:ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・カリウムなど、含有量が公開されています。
  • 採水地の透明性:静岡県伊東市赤沢沖、水深800mから汲み上げた海洋深層水を100%使用。陸上設置型取水施設としては国内最深クラスの取水深度です。
  • FSSC22000・ISO22000認証工場で製造:取水から脱塩・濾過・充填まで、自社一貫体制で品質管理。
  • 非加熱処理:0.22µmのフィルターで濾過除菌しており、加熱による風味の変化を抑えています。

「シリカ水を試したいが、安全性が気になる」「家族にも安心して使える水を選びたい」という方にとって、判断材料の揃った1本として候補に入れやすい商品です。

ご注意ください

持病をお持ちの方や治療中の方は、商品の硬度・成分が良好でも、自己判断で日常の水を切り替える前にかかりつけ医にご相談ください。

シリカ水に関するよくある質問(FAQ)

Q. シリカ水は腎臓に悪いですか?

A. 健康な方が通常量を飲む分について、腎臓への悪影響が報告されているわけではありません。水溶性シリカは体内で利用された後、余分な分は尿として排出されると考えられています。

ただし、腎機能が低下している方はミネラルの排出が困難になる場合があるため、自己判断で日常の水を変えるのは避け、かかりつけ医に相談してください。透析中の方は、医師から指示されている水分・ミネラル摂取量の範囲を必ず守りましょう。

Q. 妊娠中にシリカ水を飲んでも大丈夫?

A. 水溶性シリカそのものに、妊娠中の方への危険性が報告されているわけではありません。ただし、妊娠中は体調がデリケートな時期です。硬度の高いシリカ水(中硬水・硬水)は避け、軟水を選ぶようにしましょう。

濃縮液やサプリメントなど、通常の食生活以上の量を摂取するタイプの商品については、過剰摂取の根拠がないため、無理に取り入れる必要はありません。気になる場合は、かかりつけの産婦人科医にご相談ください。

Q. 薬と一緒にシリカ水を飲んでも問題ない?

A. 一部のお薬(鉄剤、テトラサイクリン系・ニューキノロン系抗生物質、ビスホスホネート系の骨粗しょう症治療薬、甲状腺ホルモン剤など)は、ミネラル成分との相互作用が知られています。

お薬を服用するときは、シリカ水ではなく水道水や軟水を使い、シリカ水は食間に飲むなど時間をずらすのが基本です。常用しているお薬がある方は、担当医または薬剤師に「ミネラル分の多い水を日常的に飲んでも問題ないか」を一度確認しておくと安心です。

Q. 赤ちゃんのミルク作りにシリカ水を使える?

A. 乳幼児の臓器は未成熟なため、硬度の高い水の使用は推奨されません。ミルク作りには、硬度60mg/L以下の軟水が適しているとされています。

シリカ水を使う場合は必ずラベルの硬度表示を確認してください。日本の水道水は多くの地域で軟水ですので、煮沸したうえで使用すれば、ミルク作りにも問題なく使えます。中硬水・硬水のシリカ水は、ミルク作りや乳幼児への直接の飲用には避けてください。

Q. シリカ水を飲み過ぎると体に悪い?

A. 水溶性シリカそのものについて、過剰摂取による具体的な副作用が報告されているわけではありません。ただし、ミネラルを多く含む水を一度に大量に飲むと、マグネシウム等の影響でお腹がゆるくなることがあります。1日500ml〜1L程度を、こまめに分けて飲むのが現実的な目安です。

まとめ:正しい知識で、自分に合った水を安心して選ぼう

最後に、本記事のポイントを振り返ります。

  • シリカ水を「絶対に飲んではいけない」と定められた人は、現状ではいない。
  • ただし、腎機能が低下している方・透析中の方・服薬中の方・妊娠中/授乳中の方・乳幼児には注意が必要。自己判断ではなくかかりつけ医に相談を。
  • 「シリカ水=危険」というイメージの多くは、結晶性シリカと水溶性シリカの混同や、過去の誇大広告事例の影響による。
  • 水を選ぶときは、硬度・成分表示・製造体制を確認すること。乳幼児・体質的に気になる方は軟水(できれば60mg/L以下)が安心。
  • 「水のリスク」を不必要に恐れるよりも、信頼できる情報をもとに自分に合った1本を選び、こまめに水分補給する習慣を整えることが、健康維持の基本になる。

シリカ水について不安を感じていた方も、ここまで読んでいただければ、現実的に何に注意し、何を確認すれば安心して選べるかが整理できたのではないでしょうか。

「飲んではいけない人がいるか」よりも、「自分にとって安心して続けられる水はどれか」という視点で、毎日の1本を選んでみてください。

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  • 持病をお持ちの方・治療中の方は、商品の選択にあたってかかりつけ医にご相談ください。

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出典・参考文献